10月から3回連続講座で,常滑市の療育園の保護者対象に子育てサポート講座を行いました。この講座は,県の療育等支援事業としての開催でした。今回はいつもやっている講座を3回に凝縮するという初めての試みもあり,少し不安はありましたが,その分皆様とても真剣にかつ前向きにワークに取り組んで下さり,いい講座となりました。
当団体のピアサポーターも3回とも同行。ワークのフォローや,受講者の日頃の頑張りをねぎらって「話しやすい場作り」に大きな力になってくれました。
最初は,「ほめる」ということ自体難しく感じていた方も,「やってみました。そしたら,そのあとの様子がなんか違ってきた!」と,とっても大事な気づきを得ていました。そんな声がとっても嬉しかったです。
お子さんの「困った行動」をとにかくなくそうと必死になってしまうことで,悪循環に陥ってしまうことってたくさんあります。様々な支援方法があるけれど,「今,この子に会った支援方法は何だろう」「家庭の中で今取り組むべき課題ってどこだろう」そんなところに着目できることが大切です。「行動をみる」ということを整理することは,その準備になります。だって,困った行動の中にも,できていることや努力しているところがあるんですから。でも,見方を整えるってやっぱり一人ではできないことで。親ってできないところにどうしても目がいってしまいますしね。だからこそ相談できる場を確保しておくことって大事だなあと思います。そんな大事なところも,最後皆さんと共有できた素敵な時間でした。
「行動をみる」ということが支援者も親もできて,シンプルに子どもの現状を共有でき,その上でどうかかわっていくか知恵を出し合える。そんな環境があって初めて,本当の意味での「寄ってたかって子どもを育てる」ってことなんだと思います。これからも皆さんの子育てがちょっとでも楽に,ちょっとでも楽しくなりますように。
受講者の皆さん,本当にありがとうございました。