今年度は,児童発達支援センターつくし学園主催でピアサポーター養成講座が開講され,当団体が協力という形で関わらせていただきました。7名が受講され,ほぼ全員が座談会や子育てサポート講座にて実習を終えたところです。あくまでも「傾聴」と「情報提供」が役割ですが,ピアサポーターも終わってから「もっとこういってあげればよかった」とか,「先輩風吹かせてなかっただろうか」などいろいろ考えてしまったりすることもあります。落ちついてはいるけれど,同じ苦労を背負っている同じ立場の「親」だから,活動を長く続けていくために,振り返りの時間はとても重要です。
今年も,NPO法人びすた~り事務局長の高山京子先生にお越しいただき,当事者研究グループワークを行いました。
活動をしての「良かった点」と「苦労した点」を一人一人言葉にしていきましたが,みんなとってもしっかりと自分の言葉で伝えてくれました。
自分は同じ苦労をしながらも,「今なんとかこうやって笑っている」先輩親は,どうしても,今苦労の渦中にいるお母さんに,「大丈夫!大丈夫!」って言いそうになってしまう。そんな葛藤を高山さんはグループワークを通して降ろしてくださいました。
「どんなに専門性が高くても,人を変えることはできない。学べば学ぶほど,究極の無力を感じるもの。ピアとしてできることは「安心して絶望できる場所をつくること」なのでは?

その言葉に,みんながとっても笑顔になり,これからまた活動していく力を得ていました。

ピアサポーターは地域の困っている家族を必要な場へつなぐとっても貴重な人財です。これからもこの活動が地域で活きていくように,またピアサポーター自身にもプラスになる活動となるよう,仕組みを整えていきたいと思います。

高山京子先生,本当にありがとうございました。