3月5日,半田市市民交流センターにて,保護者向け学習会を開催しました。「園や学校への伝え方」というテーマで,この時期に開催するのは,今年で3回目。今年も春日井のNPO法人あっとわん代表理事の河野弓子様にお話していただきました。
Paka Pakaの小集団療育では,各グループ月に1回,保護者茶話会の時間をとっています。進学・進級に向けての保護者の不安って本当に大きいし,進路が決まっても,4月になって先生の顔やクラスメイトの顔を見るまでの間は,言葉にできない不安との闘いだったりします。そんな不安を抱えたこの時期にこの講座を聞いてもらい,知ってもらえることで,新学期への準備や心構えをより深めてほしい。。そんな想いで毎年企画しています。
今回は,中学校の卒業式と重なってしまったけれど,それでも12名の方が参加してくださいました。発達に不安のあるお子さんのご家族は,毎年先生が変わる度に,子どもの特性や関わり方などを伝えなければなりませんから,本当に大変。伝わらない!!」ってもやもやしてしまうこともたくさんあります。でも,この伝え方に「コツ」がいるんです。河野さんは,行動分析の視点をもとに,この「相談」の周りにあることを紐解いて教えてくださいました。
伝える相手がもつ「発達障害に対する考え方」だったり,伝える側の「伝えたいこと」を優先順位を考えて,少しづつ伝えていくことだったり。「不安」を消すためにとにかく全部伝えなきゃ!って一度にたくさん伝え過ぎてしまうと,「あれ?伝わってなかったんだ」ってことも起きうるんですよね。
そんなところを整理するきっかけが,河野さんの講座にはたくさんちりばめられていました。受講されていた方も本当に真剣で,受講者の方の明日からの行動のヒントになった様子がとてもうれしかったです。
この講座で学んだ行動分析の視点は,「子どもを見る・理解する」ってことにもつながるし,日常に活かしていくことで,親自身の毎日を楽にすることにもつながります。Paka Pakaは,座談会などを開催していますので,相談に行く前にどう話すか,何を伝えるかを整理するところを一緒に考えることもできます。「子どもにあった環境づくりを考える」って一人じゃできないからこそ,相談できる場所をつくっておくことも,新学期を安定して過ごすためにとても大事なことです。今後もこの学びを忘れずに,お子さんとご家族のサポートがしていけたらと思っています。
ご参加くださった皆様,講師の河野さん,本当にありがとうございました。